大人という壁

 

 忘れてしまいたいことほど

 忘れない

 

 忘れさせてくれない

 

 

 何かを見かけるたびに

 揺れ動く感情を

 

 大人という壁で

 守ってしまう

 

 

 忘れられないうちは

 無理して忘れなくていいよ

 

 そのうち時間が

 忘れさせてくれるから

 

 

 あんなに辛かったのに

 そういうこともあったなと

 

 たまに思い出し

 そして笑い話になり

 

 若かったなって

 言えるようになり

 

 あの頃はよかったね・・・に

 変わっていく

 

 

 みんな巡り巡って

 時間が記憶を優しくしていく

 

 

 思い出になるまで

 待ち長いけど

 

 そのうちくるよ

 そういう日が